養豚経営
上北地方 : 六戸町
 
キーワード 概 要
EM菌利用の堆肥化
EM菌による悪臭軽減。止水板を工夫した固液分離。
 
設置事業概要
設置年度
平成9年度~
事業名
自力施工
面 積             
事業費
(㎡単価)
          
施工業者名 自力施工
(連絡先) 0176-23-6992
位置図
経営の概要
住 所 十和田市大字八斗沢字家ノ下280
氏 名 川村養豚組合
電話番号 0176-23-6992
頭 数 繁殖豚317頭、肥育豚2,400頭、育成豚30頭
子豚1,531頭、育成牛205頭
飼料面積
牧草地 15ha
堆肥利用
施設機械
マニアスプレッター、ダンプトラック、バキュームカー
トラクターショベル、ショベルローダー
 
設置コメント

EM菌は、原菌(原液)から培養して用いる。まず、原菌(原液)を培養機(100万円)で100倍に培養する。次に温室でさらに10倍に培養し、合計1,000倍になった液体を様々な方法で用いる。
使用法の一つ目は豚の飲料水に混入する方法で、具体的には10,000Lに対して300Lの培養液を入れる。 二つ目は尿処理に用いる方法で、20,000Lに対して200Lを点滴し、牧草地に散布する方法。三つ目はエサ に配合する方法で、培養液を利用してぼかし(このとき用いるぼかし配合機は100万円)を作り飼料に1%の 割合で配合する方法。四つ目は踏み込み豚舎の表面に撒く方法でふんとぼかしを混合して敷料として用いる。
これを3~4回(約1ヶ月)繰り返し完熟した堆肥に近づく。実際に臭いはほとんどしない。

 
堆肥の流通利用状況
自家利用率
100%自家利用
副資材の種類 バーク、オガクズ
生産堆肥の成分 調査済み。問題なし。
堆肥の流通先、
販売単価等
                                                
 
堆肥利用コメント 
適正に処理されており、豚ふん独特の嫌な臭いがしない。
 
EM原菌(原液)を100倍に培養する培養機。これで、作った100倍液をさらに温室で10倍にした1,000倍液を様々な方法で使用する。              
 
尿の処理水にEM培養液を点滴している様子。これにより臭いがさらに抑えられる。こうして処理した水を牧草地に散布している。              
 
止水板を工夫した固液分離の様子。この
ように固液分離した後に12槽(120m3)
の尿処理槽に移動して処理される。