肥育牛経営緊急支援事業

≪肥育牛生産者の皆様へ≫

 去る6月に、配合飼料価格の急激な上昇による影響を緩和するために、これまで実施してきた配合飼料価格安定制度の追加補てんの発動を停止することとなりました。
 これに伴い、追加緊急対策として経営安定対策を充実することとなりました。
肥育経営における追加緊急対策は、次のとおりです。

① マルキン事業及び収益性低下対策事業において、追加的に必要 と見込まれる財源を確保しました。

② 配合飼料使用量の低減による生産性向上等の取組を行う肥育牛 生産者に対して、奨励金(出荷頭数1頭当たり5,000円)を 交付する新たな事業を創設しました。

※①のマルキン事業及び補完マルキン事業については、既に事業の契約をしている人に対して、算定結果に基づき、補てん金が交付されます。
※②の新規事業については、次の要件を満たす場合に交付されます。
 

≪要件≫

○ 事業の対象者は、配合飼料価格安定制度に加入している者。
○ 肥育牛の出荷月齢の早期化に取り組むこと。
○ 配合飼料使用量の低減のための取組について、「肥育牛経営強化計画」を作成し、提出すること。

 
出荷月齢の早期化

 次のいずれかの条件に合致する牛が対象となります。

① 畜産物生産費調査(平成18年度)における平均出荷月齢より早く出荷した牛

肉専用種 29.0ヶ月齢(882日齢)
交 雑 種 26.7ヶ月齢(812日齢)
乳 用 種 21.2ヶ月齢(645日齢)

② 経営内で平成19年度平均出荷月齢より早く出荷した牛

≪注意≫

●肥育牛生産者が出荷した後1ヶ月以上と畜されない場合は、1頭 当たりの配合飼料使用量の低減にならない可能性が高いことから、対象外となります。

●出荷月齢等の確認については、牛トレーサビリティシステムに登録されたデータを活用する仕組みを検討しています。このため、農家からの転出報告が、速やかに、かつ、確実に行われていないと、交付対象外となるのでご注意下さい!必ず、出荷牛の転出報告をしましょう。


計画に記載する取組と添付資料

 「肥育牛経営強化計画」には、配合飼料使用量の低減による生産性向上等に向けた次のような取組内容を記載して下さい。ただし、他の事業で同じ内容の取組を行っている場合は、本事業の対象外としますので、別の取組を記載して下さい。

☆取組のメニュー☆
○エコフィードの活用・・・・・・・・・・・例)製造かす類を給与
○農場副産物の活用・・・・・・・・・・・・例)かんしょつるを給与
○国産稲わら・麦桿の活用・・・・・・・・・例)国産稲わらを給与
○自給飼料の生産・利用・・・・・・・・・・例)自給飼料を生産・給与
○暑熱対策の実施による飼料効率の向上・・・例)送風ファンの新規設置
○密飼い防止による飼料効率の向上・・・・・例)飼槽の増設

☆当初作成した計画書に添付する資料☆  
 ○配合飼料価格安定制度の平成20年度の数量契約の写し
 ○牛トレーサビリティシステムのデータ利用の同意書

☆取組状況の添付資料☆  
 ○上記の取組の実施状況を証明する証明書 (購入伝票、第三者の証明書等)

お問い合わせは、お近くの農協等または青森県畜産協会までご連絡ください。
【青森県畜産協会】 電話 017-723-2775