津軽路 弥三郎
『きれいな食材だと思います。あまり手を加えないほうがいい。』
弘前の繁華街で約40年。 歴史を刻んできた建物は味わいをまとい、静かにお客様を迎えてくれます。
カウンターの脇に立ち、調理場との行き来に忙しい店主は寡黙な職人といった印象でしたが、お話をうかがうに連れ、食材への思いを語ってくださいました。 このお店にお邪魔するならば数席のカウンターに座り、ご主人と常連客とのやり取りを聞きながら注文するという楽しさを味わいたいものです。
日本海から届く新鮮な海産物、津軽ならではの素朴な郷土料理もこの店の魅力ですが、青森シャモロックを使ったメニューに料理人の仕事を感じます。
『新鮮だからね。きれいだね。』 とご主人が言うのは、料理長自らにさばいてわかるのだそうです。 余計な脂がなく、包丁が汚れない。 『外国産とはまったく違う。』
だからこそ、生に近い状態で味わって欲しいと言います。 絶妙に火が入り香味野菜が添えられた『たたき』を口に入れるとその弾力感に驚きます。 鶏わさで供される、ささみのジューシーさに箸がとまりません。 韓国風に調理されたメニューなどもあり、シャモロックメニューは新化を続けています。
オリジナルブランドの純米酒はとなり町黒石市の蔵元で醸されます。 四合瓶サイズなので瓶ごと冷やして供されます。 ついつい盃が進み、気づけば・・・・・。
午後4時の開店だといいます。 早い時刻から楽しめるという、大人の領域(サンクチュアリ)なのかも知れません。
所在地 | 森県弘前市鍛冶町23-2 (JR奥羽本線弘前駅から弘南バス市役所方面行きで10分、下土手町下車、徒歩5分) |
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TEL | 0172-36-6196 |
営業時間 | 16:00~22:30(L.O.22:00) |
定休日 | 日曜 (さくらまつり、ねぷたまつり期間は無休、12月31日~翌1月1日休) |
平均予算 | 3,500円 |
総席数 | 50席 |