地域と共存した資源循環型大規模畜産への挑戦

―『三方良し』(消費者・生産者・地域社会)の商人道精神に根ざして―

有限会社 金子ファーム(かねこふぁーむ)

 

3.地域農業や地域社会との協調・融和のための取組み

 


金子氏は、県の営農大学校の生徒を研修生として受け入れるなど後継者の育成にも尽力している。また、平成18年からはふれあい牧場「ハッピーファーム」を開設し、ミニチュアホースやめん羊、軽種馬などを飼育している。そして、自ら周辺環境とマッチした公衆トイレを設置し、町民に憩いの場を提供している外、小・中学校の総合学習での社会見学の場の提供や消費者交流を通じて、農業の持つ多面的機能の重要性と生命の尊さを学習させるなど、畜産への理解を深める活動にも力を入れている。

また本牧場内には、現存する最古の厩舎とされている南部曲家や神社など歴史的に価値のある建造物が8か所あり、登録文化財に指定されている。これら文化財を自費で管理している外、毎年近隣住民を招いて神社の例大祭を実施するなど信心厚く、多くの自費を投じて地域農業や地域社会との協調・融和に積極的に取り組んでいる。

ふれあい牧場「ハッピーファーム」

 

1.地域の概況
2.経営・生産活動の内容
3.地域農業や地域社会との協調・融和のための取組み
4.今後の目指す方向性と課題
 
 
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