地域と共存した資源循環型大規模畜産への挑戦

―『三方良し』(消費者・生産者・地域社会)の商人道精神に根ざして―

有限会社 金子ファーム(かねこふぁーむ)

 

4.今後の目指す方向性と課題

 


方向として、今後とも『安全』『安心』で『高品質』な牛肉生産を目指して、職員一同が「青森ねぶた」のごとく燃えるような情熱と真心を傾けて一生懸命に努力していきたい。そして、人間が生きていくうえで大事な食料生産をしているのだから、生産効率より安全性を優先して生産していきたい。儲ければ良いというものではない。そのためにも、消費者への情報提供に努め、生産内容はガラス張りとしていく方針である。

「三方良し」の精神

町民の憩いの場として整備した「ハッピーファーム」と歴史的建造物をしっかりと管理しながら、地域の伝統文化をしっかり継承していく。地域社会の中で生かされていることを十分に認識しながら協調と融和に励んでいきたい。

課題として、飼料高騰や経済不況による牛肉卸売価格の低下など外部に起因する不安がある。しかし、これら大きな外部要因の克服は自分たちではどうしようもないが、自分たちのできる努力を1つ1つ確実に実施していくしかない。これまでどおり『知足安分』の経営方針を貫きたい。

結びに、農業者ではあるものの、消費者、自分たち生産者、そして社会貢献に意を用いた『三方良し』の商人道の精神を忘れずに、信頼関係の構築を何より大事とした畜産経営を行いたいとしている。

 

1.地域の概況
2.経営・生産活動の内容
3.地域農業や地域社会との協調・融和のための取組み
4.今後の目指す方向性と課題
 
 
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